ベトナム・ホーチミンの生活費はいくら?1ヶ月の費用目安【2024年版】

ベトナム・ホーチミンの生活費はいくら?1ヶ月の費用目安【2024年版】

これからベトナムへの移住を検討する方が気になるのは生活費でしょう。
単身か家族帯同か、自炊派か外食派か、お酒やゴルフなどの交際費・遊興費の支出によって大きく前後しますが、目安を見ていきましょう。

単身者の生活費

まずは単身者で交際費・遊興費が少なめの最低限レベルの生活費をご紹介します。

1ヶ月の生活費の目安

以下は、男性/20代〜30代/単身者/アパート住まい/飲み会週1回程度のモデルです。

※本稿はすべて2024年1月時点のレート(100円=17000ドン=0.7ドル)で計算しています。

ベトナムドン日本円
家賃1200万ドン70,600円
食費800万ドン47,000円
水道光熱費80万ドン4,700円
wifi・通信費20万ドン1,150円
交通費300万ドン17,700円
交際費・遊興費400万ドン23,500円
雑費200万ドン11,500円
合計3000万ドン176,000円

上記以外に特別な支出があるのは、任意の医療保険、医療費、旅行や趣味などの遊興費でしょう。

また、日本人/現地採用/額面給与が1500ドル(3650万ドン)の場合、所得税率は25%、社会保険負担料率は9.5%です。詳細は別の記事でご紹介しますが、所得控除を除いて額面のおおよそ75%〜80%が手取り額となります。そのため上記のモデルであればギリギリ生活ができるレベルです。

1ヶ月の生活費は特に「賃料」「食費」「交際費・遊興費」で大きく変動します。

賃料

ベトナムの場合、賃貸物件のほとんどは家電や家具が備え付けられておりそのまま入居が可能です。また、東京のように契約時に礼金などは不要です。その代わり入居時にデポジット(退去時に返金)を収めるのが一般的です。基本的に1年単位の契約・更新になっており、最初の1年未満に退去する場合デポジットは返金されません。2年目以降のデポジット返金については契約時によく確認した方が良いでしょう。

住居には大きく分けて2つのタイプがあります。
1. サービスアパートメント
オーナーや管理人が住んでいることが多く、部屋の掃除や洗濯が賃料に含まれています。25平米ほどの広さに簡易的なキッチンとベッドがあるタイプです。単身者向きです。
・賃料目安:450ドル〜(1100万ドン/6.5万円)
・デポジット:賃料1ヶ月分
・賃料以外の費用:光熱費、インターネットは賃料と合わせて支払います。
※水道代は賃料に含まれていることが多いです。
・メリット:掃除、洗濯を週に複数回やってくれるので便利です。
・デメリット:造りが古かったり汚い場合があります。本格的な調理をしたい方には△。防音性やプライバシーなどはコンドミニアムより低いです。

2. コンドミニアム
1階にロビーと受付がありオートロック仕様で、プールやジムなどの施設があることが一般的です。日本のマンションと同じようなタイプで1LDKから3LDKまであります。家族向きです。
・賃料目安:1LDK 600ドル〜(1450万ドン/8.5万円)
2LDK 750ドル〜(1800万ドン/10.5万円)
3LDK 1000ドル〜(2400万ドン/14.5万円)
・デポジット:賃料2ヶ月分
・賃料以外の費用:管理費、水道光熱費、インターネット、駐車場代
・メリット:セキュリティやプライバシーがしっかりとしており、プールやジム(たまにサウナも有)などの施設が自由に利用できます。敷地内にコンビニやスーパーなどがあることも多く便利です。
・デメリット:管理費を含めてサービスアパートメントよりも賃料が割高です。

※ベトナムの場合賃料はすべてUSドルで提示されます。

賃料が300ドル程度の割安物件もありますが、超ローカルエリア、極狭、不衛生、不便などのいずれかであることが多く、寝るだけでいいと割り切れる方や、ゴリ押しの日本語や英語でコミュニケーションを乗り切る自信がある方以外はおすすめしません。筆者も以前単身の時に月280ドル(当時で700万ドン)のサービスアパートメントに住んでいたことがあります。幸い同居のオーナー夫妻が非常に良い人たちで快適に過ごせましたが、立地は超ローカルエリアでした。朝出かけようと玄関を出た時に目の前でおばあちゃんがう○こをしていたのは懐かしい思い出です。

食費

食費は日本食レストランでの外食が多くなれば高くなります。自炊かつローカル料理を頻繁に取るのであればかなり安く抑えられます。
・1食あたりの目安
日本食 15万ドン(880円)
ローカル 5万ドン(300円)

ホーチミンの日本食レストランは種類も豊富で味も日本と変わりませんが、価格帯は日本と同等か割高な場合があります。定食は12万ドン〜18万ドン(700円〜1000円)ほどですので毎食となると費用は嵩みます。他方ローカルの場合はストリートフード(主に麺類やワンプレートにご飯とおかず一品など)になると4万ドン〜9万ドン(230円〜530円)ほどで済みます。

・1日あたりの食費の目安
朝:バインミー(ベトナムのサンドイッチ)2万ドン、コーヒー2万ドン
昼:フォーなどの麺類5万ドン
夜:日本食レストランで定食など15万ドン
のような食生活であれば1日の食費は24万ドン、日本円で1400円ほどになります。

交際費・遊興費

クラブ活動や飲み会への参加の頻度で変わります。
・飲み会1軒あたりの目安
日本食 60万ドン〜80万ドン(3500円〜4700円)
ローカル 20万ドン〜30万ドン(1200円〜1800円)

仕事柄付き合いや飲み会が多い場合は費用が嵩みます。日本人のクラブ活動は主に野球/サッカー/ヨガ/バンド活動などが多く、海外生活を充実させるには交友関係を広げるのはおすすめですが、その分飲み会などの機会が増えるでしょう。またゴルフは非メンバーのプレー代の目安は200万ドン〜(12000円)で日本より割高です。

その他の支出

・光熱費:電気代はkWhあたり2000ドン〜3000ドンで物件やエリアによって異なります。単身者/アパート/会社勤めであれば1ヶ月60万ドン〜80万ドン(3550円〜4700円)程度、家族同居であれば200万ドン(12,000円)前後が目安になります。
・wifi・通信費:通信費は日本と比較してもっとも安く済む支出のひとつです。家のインターネットは半年契約で120万ドン(7100円)前後、携帯電話は月に10万ドン(600円)程度です。ベトナムはwifi天国ですのでどこでもfree-wifiがあるため、携帯でのデータ通信はほとんど使用しません。
・交通費:基本的にはメータータクシーかGrab(配車アプリ)を利用します。手段が車かバイクかにもよりますが、日々の支出ですので合計すると意外とそこそこの金額になります。バイクを購入して自ら運転する場合は、リッター24000ドン(140円)ほどで月のガソリン代は30万ドン(1800円)ではないでしょうか。タクシー移動に比べれば費用は1/10の程度で済みます。

家族帯同の生活費

ご家族と一緒に移住する場合は、上記の生活費に加えて任意の医療保険への加入やお子さんの学費などが必要になってきます。

賃料

ご家族の場合多くはコンドミニアムに居住しており、お子さんの人数によりますが2LDK〜3LDKで賃料2000万ドン〜3000万ドン(11.7万円〜17.6万円)の物件に住まわれていることが多いです。

学費

日系幼稚園の費用目安は、
入園料:500ドル(71,500円)
授業料:350ドル(50,000円)/月
ホーチミン日本人学校は、
入学料:500ドル(71,500円)または750ドル(107,500円)
授業料:400ドル(57,000円)/月
となっています。

さいごに

今後進出や出店を検討されている経営者の方であれば、駐在員に任命するのは単身で行ける方の方が良いでしょう。ホーチミンは東南アジアの中でも治安が良く、生活環境が整っているため住みやすいのは利点ですが、家族帯同となると住居、医療費、学費は高額で負担が大きくなります。
また、帯同するご家族がベトナムに馴染めずあえなく帰国するケースもあります。まずは単身で1年〜2年駐在した後、事業計画によりご家族の移住などの検討に移った方が無難と言えます。

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