ベトナム進出の際に気をつけること3選

いままで約10年ベトナムに滞在し仕事を通じて様々な経験をし、また友人知人としてお客さんとして様々な店舗も見てきました。進出する上で気をつけた方がいいことはいくつかありますが、特に重要な点を挙げるならば以下の3点になります。

1. 賃貸物件

物件を長期にわたって安定して賃貸できればこそ安心して事業に取り組めます。
ただ、残念なことに賃貸物件や大家によっては最悪強制退去になるようなトラブルもあります。
日本と異なる商習慣や考え方の違いは事前にしっかりと把握をしておいた方がいいでしょう。
賃貸物件契約における注意点は以下のブログにまとめていますので、よろしければご覧ください。

【ブログ】ベトナムの賃貸物件の特徴と契約時に注意するべき点

2. マネージャー採用

ベトナムで事業に取り組む上で通訳を兼ねたマネージャーの存在は必要不可欠でしょう。いままで見てきた中で成功している企業や店舗にはいくつかの共通点がありますが、マネージャーは大抵素晴らしい人材です。それまでたくさんの時間と努力を共有したのだと思いますが、事業成功の鍵はマネージャー次第と言っても過言ではないほど重要です。
私は飲食店や美容サロンの経験の方が多いため意見が偏るかもしれませんが、優秀なマネージャーは特に女性に多い印象です。

まれに事業の立ち上げから割と早い段階で、日本人スタッフが常駐せず現地スタッフに運営を任せている店舗がありますがおすすめしません。そうした店舗は1年も経たず閉業していることが多い印象です。

3. アドバイス

進出、出店をする上で誰に意見を聞くかはたいへん重要です。なるべく同業他社の話を参考にしたいという方もいれば、聞く必要がないという方もいらっしゃるでしょう。
ただ、業種にもよりますが個人的には日本人同士のネットワークはなるべく持っていた方がいいと思っています。理由は、トラブル対策や解決にかかるコストが変わってくるからです。
法務、人事労務、会計税務などベトナムならではの問題はたくさん起こりますし、レストランであれば食材の仕入れや店舗の運営方法について共有できる問題や課題は多くあります。そうした問題や課題の大部分は他の企業や店舗でも同様に起きているケースが多く、解決策を素早く共有してもらえることがあります。

成功事例に共通点を見出すのは難しいかもしれませんが、失敗やトラブルの大半は共通点が多いため、その点を事前に把握・理解しておくことは有益でしょう。

さいごに

筆者はベトナム在歴10年近くになりますが、例えば飲食店でいうと当時は、
「ベトナム人はハンバーグは食べないよ。ミンチ肉が不安だから」とか、
「日本式のカレーは食べないよ。口に合わないから」とか、
「ラーメンは塩っぱすぎるから薄味の方がいいよ」とかいろんな説がありました。
でも現在は洋食屋は人気があり、CoCo壱はベトナム人で満席で、ラーメンはブームにすらなっていてラーメン暖暮は連日満席です。

経済や所得と比例してベトナム人の趣味や嗜好もどんどん変化しています。先入観は可能性の幅を狭めますから、ネガティブな意見はほどほどに参考にしながら日々試行錯誤して顧客を開拓・育成するような心構えが必要ではないかと思います。

まれに日本人やベトナム人に騙される方もいらっしゃいますが、そうしたケースを予防する上でも繋がりがあった方が良いでしょう。「ん?それおかしくないですか?」とすでにベトナムで事業や商売を行っている方から言われるのはたいへん心強いと思います。

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